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観劇レポ『Meek ~神実の追蹤~』~作品編その7~

さぁさぁ、終わりが近づいてきましたよ~。

って、前回も同じような事を書いてますな(笑)


ラストまでまとめて書こうかと思ったのですが、思ってた以上にボリュームあったね。

というわけで、今回はちょい短めで、クライマックス直前までの内容です。

このまま次の更新が長引いたら・・・蛇の生殺し(笑)

そういうことが無いよう、努めます。


それでは、どうぞっ!





4月9日午後6時16分、コールドスプリング修道院、地下道。

修道女のエマがおぼつかない足取りで、一心に歩いている。
何かから逃れるべく必死にもがいているようにも見受けられる。

ふともつれた足が自由を失い、彼女は地面へと倒れ込む。
そこへ駆けつけたシャーロットは、足早にエマへ駆け寄る。

シャーロット「大丈夫!?」

彼女を抱き起そうと手を触れた瞬間、それを拒絶するエマ。

エマ「いやあ!」
シャーロット「エマ!」
エマ「助けて!」
シャーロット「私よ!シャーロット!」
エマ「・・・シャーロット・・・?」

襲い来る恐怖に気が動転していたエマも、シャーロットの存在に気付いて落ち着いた様子。
思わずシャーロットの胸に抱きつくエマ。
彼女の震える肩へ、シャーロットは優しく包み込むように手を添える。

シャーロット「何があったの?」
エマ「分かりません・・・いきなりジョセフさんが走ってきて「逃げろ!」って言われたから一緒に逃げてたら途中ではぐれちゃって・・・それからしばらくしたら、パンって・・・」
シャーロット「犯人は見た?」
エマ「見えません」
シャーロット「あ・・・ごめん」

とても近くの物を見るのがやっとというエマの視力では、たとえ目の前に相手がいたとしても姿は確認できないであろう。
それを長い間一緒に居ながら忘れてしまっている自分に呆れるシャーロット。

エマ「・・・ジョセフさんは?」
シャーロット「・・・銃で撃たれて・・・」
エマ「え・・・?」
シャーロット「でもHDIの人達が助けに来てくれるから、もう大丈夫」
エマ「・・・はい・・・」

安堵の表情を浮かべたエマは、その直後、近くに感じた気配に反応する。

エマ「・・・誰?」
シャーロット「え?」

エマの声につられてシャーロットは後ろを振り返る。

シャーロット「ああ、良かった。クレアさんよ」
エマ「ああ・・・」

シャーロットはエマを立ち上がらせながら、クレアへと尋ねる。

シャーロット「ジョセフさんは?」

クレアは何も言わず、顔を横に振る事により事態を伝える。
近しい人の訃報に驚きを隠せないシャーロット。

シャーロット「・・・そんな・・・」
クレア「HDIの人が犯人を追ってるわ」
シャーロット「・・・分かりました・・・」

沈み込むシャーロットに対し、クレアは普段とは違う表情を見せる。
その顔、その声にはこれまでにない緊張感が伺える。

クレア「・・・シャーロット」
シャーロット「はい?」
クレア「離れて」
シャーロット「・・・え?」
クレア「エマから離れて」
シャーロット「・・・何を言」
クレア「良いから」

言葉に秘められた圧力を感じたシャーロットは、クレアの指示通りにエマから離れる。

エマ「・・・何ですか?」

独りで立つエマに対し、言葉を発する前に手にした銃を突き付けるクレア!!

エマ「いや!!」

反射的に身をかがめるエマ。

クレアの手にした銃は、他でもないジョセフを撃った銃であった。
引き金を引いたのはローブに身を包んだ謎の人物であったが、その『暴力の象徴』は今や、クレアの手の中でエマを捉えている。

シャーロット「何してるんですか・・・?」
クレア「・・・エマ?」
エマ「・・・・・・」
クレア「・・・どうしたの?」
シャーロット「・・・え?」
クレア「何かあった?」

クレアの行動と言動が一致していない事に戸惑いを覚えるシャーロット。
クレアはエマに問いかけているが、シャーロットは思わず口を挟んでしまう。

シャーロット「何って・・・クレアさんがいきなりそんな物向け・・・」

クレアはシャーロットの前へ手を伸ばし、その言葉を止めるように促す。

クレア「・・・エマ・・・何が見えたの?」
シャーロット「・・・!」
エマ「・・・・・・」

そう、近くの物さえ見るのが不自由なエマにとって、離れた位置にいるクレアが何をしているかなどわかろうはずもない。
なのになぜ、銃を突き付けたエマが反射的に動いたのか?
その疑問へと踏み込んでいくクレア。

シャーロット「・・・エマ?」
エマ「・・・いや・・・クレアさんが・・・何かこっちに向けたから・・・」
クレア「どうして、これが危ない物だって思ったの?」
エマ「・・・さっき、銃の音聞いたから・・・それかもって思って・・・」
クレア「それで、屈んだの?」
エマ「・・・犯人も、同じ恰好し・・・!!」
クレア「・・・・・・」
シャーロット「・・・さっき・・・見えなかったって・・・?」

語るに落ちるとは、まさにこのこと。
一つの小さな矛盾がほころびを見せ、それを取り繕うための言葉が整合性を無くした。
今となってはエマの『目が見えない』という根源的な情報自体が信憑性を失ったわけである。

エマ「・・・・・・」
クレア「・・・目・・・見えてるよね?」
エマ「・・・・・・」

屈んだ姿勢から自ら立ち上がり、さきほどまでのおどおどした態度から一変。
ふてぶてしい態度でクレアに対峙するエマ。

エマ「誰の入れ知恵?」
シャーロット「・・・エマ?」
クレア「ジョセフさんよ」
エマ「・・・あいつ・・・もっと早くに始末しておくんだった」
シャーロット「エマ・・・どういう事?」
エマ「何が?」
シャーロット「目が見えないって・・・」
エマ「幸せね、人のいうことを簡単に信じられるのって。羨ましいわ」
シャーロット「・・・騙してたの?」
エマ「そんな言い方やめてよ。世話焼きなあなたの為に、目が見えない人を演じてたの。そういうの、好きでしょ?」
シャーロット「・・・エマ・・・!」

これまで暖かく見守ってきたエマが、まさか自分を裏切り、嘲り笑っていたのである。
シャーロットにとってはにわかに受け入れられる事態ではない。

クレア「人の慈悲を踏み躙るなんて、最低」
エマ「慈悲なんかじゃない。この子は見下していたの。目が見えるという優越感に浸っていたのよ」
シャーロット「・・・違う・・・!」
エマ「あなたは、目が見えない私のお世話をして、満足してたんでしょう?顔にそう書いてあったけど」
シャーロット「・・・・・・」

エマによって、これまでの自らの行いを根底から否定されたシャーロット。
彼女の意見を覆すだけの力はシャーロットにはなく、戸惑いと悔しさで声も出せない。

クレア「研究って何?ここの地下で何が行われているの?」
エマ「知りたい?・・・これよ」

そう言うなり、彼女の背後から突如人影が。
フードを深々と被り、修道院のローブ姿の人物が姿を現す。

エマ「今度は、ちゃんとやるのよ」

ローブの人物へとそう言い残し、その場を立ち去るエマ。

クレア「エマ!」

エマを逃がすまいと後を追おうとするクレア。
彼女が動き出そうとした瞬間、無情にも乾いた銃声が響き渡る!

シャーロット「・・・え?」
クレア「・・・シャーロット?」

お互いに驚きの表情を見せながら見つめ合う2人。
その状況は長くは続かず、ゆっくりと崩れ落ちたのはクレアであった。

残る獲物はシャーロットである。
ローブの人物は間髪入れずに次の標的へと狙いを定める。

引き金にかかった指が動くかと思われた瞬間!
突然頭を抱えて苦しみだしたのである。
そして2人の元から逃げるようにその場を去るローブの人物。

残されたシャーロットはほっとするのもつかの間、クレアを抱きかかえて彼女の名を叫ぶ。

シャーロット「クレアさん!」
クレア「・・・シャーロット・・・思い出した・・・」
シャーロット「・・・え?」
クレア「私・・・やっぱり人殺しだった・・・」
シャーロット「・・・・・・」

クレアの告白に相槌を打つ事さえもためらいながら、じっと押し黙るシャーロット。

クレア「私、マンションから・・・飛び降りたんだった・・・私は・・・私と・・・赤ちゃんを殺したんだね・・・」
シャーロット「・・・はい」
クレア「・・・駄目な・・・母親だね・・・」
シャーロット「・・・クレアさん・・・!」
クレア「今度生まれ変わったら・・・ちゃんと、良いお母さんにならなくちゃ・・・ね?」

精一杯、声を絞り出して笑顔を浮かべるクレア。
その姿に大粒の涙を流し、声を殺して首を縦に振るシャーロット。

彼女の頬をとめどなく流れる涙をぬぐいながら、言葉を続けるクレア。

クレア「・・・嘘つき・・・もう生まれ変われないんでしょ?」
シャーロット「・・・・・・」
クレア「・・・ありがと・・・」

最期の言葉は、シャーロットの精一杯の『優しい嘘』への感謝の気持ち。
それを伝えたクレアの手は、シャーロットの頬から力なく落ちる。
その手には生命の息吹はもう欠片も残っていない・・・。

シャーロット「・・・クレアさん・・・」

その呼びかけに答える者は、もう、いない・・・。


場面は変わり、同日午後6時32分。

ついに修道院の地下研究所入り口までたどり着いたギルとライオット。
だが、パペット・プロジェクトの落とし子であるロックとヒューゴとの戦闘は、いまだ続いている。

常人離れした体力・筋力を持つロックとヒューゴであるが、ギルとライオットのコンビネーションの前には疲労とダメージが蓄積するのを防ぐ手立ては無い。

閃光のような突き、蹴りを繰り出すギル。
アクロバティックな動きで翻弄し、そこに生まれた隙へと寸分違わぬ攻撃をたたき込むライオット。

ギルとライオットの攻撃は次々と決まり、今や戦況をひっくり返す術はロックとヒューゴには無かった。
ついに彼らは地面に倒れ伏した。
決着がついたに思われたものの、必死に立ち上がろうともがきつづける2人。

ライオット「もうやめろ。どうしてそこまでする?」
ギル「それはお前らの意思じゃない。お前らは操られているんだ」
ロック「そんなん知ってるよ」
ギル「・・・何?」
ロック「あんたらのことが心底憎いが、その理由が分からない」
ヒューゴ「ですが、それに従わないと、辛い目に遭うので」
ライオット「・・・何のことだ?」
ギル「こいちらは、パペット・プロジェクトによって造られたクローンだよ」
ライオット「・・・・・・」
ギル「あの研究の真の狙いは、マインドコントロールしたクローンを本物と入れ替えることによって、この世を研究者達の意のままに操ることだったんだ」
ライオット「そんな・・・」

ライオットにとってロックとヒューゴは、ただ部隊を構成する部下ではなかった。
これまで同じ釜の飯を食べたもの同士、信頼しあっていると思っていた。
だが実際は、悪魔の研究によって生み出された悲しい存在だったのである・・・。

ライオット「・・・お前たちの目的は何だ?」
ヒューゴ「ギル殿を、博士のところまでお連れすることです」
ライオット「博士?」
ギル「・・・・・・」
ロック「やるならやってくれ。もう、疲れた」
ヒューゴ「ロック・・・」
ロック「こんな奴隷みたいな生き方、これ以上ご免だ。自分で自分を終わらせることもできない。頼む、楽にしてく・・・ぐあああ!」
ヒューゴ「ロック!」

プログラミングされた行動から外れるような事をすると、凄まじい痛みと吐き気が体中を駆け巡る。
そのように産み育てられた彼らにとって、自由を得られる唯一の方法が『死』なのだろうか。

そして今、ロックの意識下に刻まれた悪魔の命令が下される!
痛みにのたうち回りながらも、銃を抜いてライオットへと向ける!
その瞬間、ヒューゴが飛び出しライオットを突き飛ばす。

銃声が轟き、一瞬の静寂が辺りを包む。
銃弾はライオットへ着弾する事は無かった。

ライオット「・・・ヒューゴ?」

その声に答える事は無く、ヒューゴはロックの元へ歩み寄る。

ヒューゴ「・・・ロック・・・」

横たわり苦しみ続ける相棒の上体だけ抱き起した姿勢とし、ヒューゴはロックの手を取った。
銃口がロックの腹部を向いた状態になり、短い発砲音。
激しい痛みに抗い続けた彼の身体は、今やその苦しみから解放されていた。

ロック「・・・ありがとう」
ヒューゴ「・・・ああ」
ライオット「お前達・・・」
ヒューゴ「隊長・・・こんな部下で・・・すみませんでした・・・」
ライオット「そんなこと・・・お前達は自慢の部下だよ」

そう言ったライオットの胸に、熱いものがこみ上げてくる。
反旗を翻してもなお、自分たちの存在を認めてくれた事に対し、ヒューゴの心中にも暖かい何かが感じられた。
それに対する感謝のしるしは、ありがとうの言葉ではなく意外な事実で伝えられた。

ヒューゴ「・・・本当のことを・・・お伝えしなければなりません・・・」
ライオット「何だ?」
ヒューゴ「・・・オリビア捜査官は・・・生きています・・・」
ライオット「・・・え?」

思いもかけない情報に、自らの耳を疑う。
人はあまりに大きい事柄であればあるほど受け入れるのに時間を要するものである。
たとえそれが、思いもかけないグッドニュースだとしても。

だが、それを伝えたヒューゴも無事では済まなかった。
予定された行動以外のアクションを起こしたり、与えられた命令に背くと激痛が彼を襲う。
時折顔を歪めながら、ライオットへの言葉を続ける。

ヒューゴ「・・・ここの何処かで・・・苦しんでいます・・・助けて差し上げて下さい・・・お願いします・・・!」

うろたえて行動に移れないライオット。
彼へと声をかけたのはギルであった。

ギル「行け」
ライオット「・・・すまない」

体の中を駆け巡るエネルギーを持て余す様に走り出すライオット。
その背中を見送るギルとヒューゴ。

ギル「・・・・・・」
ヒューゴ「・・・もう思い残すことは何もありません・・・楽にして下さい・・・」
ギル「・・・それは、聞けない頼みだな。俺には、お前らを撃つ理由が無い」
ヒューゴ「・・・・・・」
ギル「それに、こんな所で最期を迎えるなんて、寂しいだろ?」

ふいに、ロックの手が動いた。

ヒューゴ「ロック・・・?」
ロック「・・・空が・・・見たい・・・」
ヒューゴ「・・・分かった・・・」

ヒューゴはロックの腕を自分の肩に回し、一歩、また一歩と歩きだした。
そしてふと立ち止まり、ギルへと顔は向けずに一言。

ヒューゴ「・・・あなたとは・・・もっと違う形で会いたかった・・・」

そう言って、彼らはまた歩き出す。
かりそめの命でも、その最期を迎えるにふさわしい青空の下へと。

その姿を見送るギル。
目前に迫った研究所へと向き直り、奥歯を噛みしめる。

ギル「・・・待ってろ」

そうつぶやいて、走り出す。


ライオットはオリビアと再会し、絆を取り戻す事ができるのか?

研究所へ突入したギルを待つ『博士』とは誰なのか?

次回、物語の全貌が語られる!!
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プロフィール

ケンタ

Author:ケンタ
おいしい食べ物への好奇心が人一倍(一説には3倍)の男です。
自分が美味しいものを見つけるのが嬉しいのはもちろんですが、それを他の人に教えて喜んでもらえる事がより嬉しいです。
まだまだ知らない美味しい物を探しまくります!

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