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観劇レポ『本当はわかってるはずなのに』

あーーーーーつーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーーーーー!!

・・・暑い。

今日になって何回この言葉を頭に浮かべ、口から空気の震えとして形にしたかわからない。

まぁ、夏らしい夏を感じないうちに終わるよりは良いんだけどさ。死人とか出ない限り。


今パソコンでTHE BLUE HEARTSのCDを流してます。
大好きな曲がいっぱいなのですが、気付いたら曲に合わせて大きな声で歌ってしまっている自分がいます。
今何時だと思ってんだよ(笑)


最近はmixiに日記を書くことが多くなりました。
このブログとmixiの日記とでは、性質の違いを考えて使い分けています。
個人的に勝手に設定した違い、なんだけどさ(笑)

このブログで適していると思うのは、PCを使ってじーーっくりと入力できる事。
※「mixiでも同じだろ?」という意見もあるかもしれませんが、画像の対応範囲としてはブログの方が幅が広く感じられますし、文中に画像を配置できるからさ。


というわけで、6月28日(月)に観たお芝居について書いていきます!!
きっと、長いよ(笑)





今回観た作品のタイトルは『本当はわかってるはずなのに』です!!

劇団プラズマニアの団長である谷口健太郎さんが、5月にワークショップを開催。
そうそう、作業着とか安全靴とかたくさん扱ってて幅広い品ぞろえで、軍手なんて1ダースで・・・じゃない方さ(笑)

今回のワークショップは谷口さんが中心となって、そこには芝居を学んでいる人や新しい分野に挑戦してみようという人たちが参加します。
そんでもって『演劇に関する技能や考え方、表現方法などを学ぶ機会』だと認識しています。

そうして学んだ成果の一つとして、谷口さんが書き下ろした短編作品を参加したワークショップ生が演じるというのが本作です。


まずは話の筋をざっと書きます。


主人公、麻倉沙樹(あさくらさき)は自室にひきこもるようになってから3ヶ月。

そのきっかけとなったのは幼馴染みである真田秀一(さなだしゅういち)の交通事故死。


大学卒業を目前として、車を使って数泊の日程で卒業旅行へ出発。

共通の友人である木下研輔(きのしたけんすけ)と遠藤友梨香(えんどうゆりか)らと4人で楽しい時間を過ごし、札幌には無事に到着。

研輔と友梨香を降ろし、最後に沙樹を送る途中でその悲劇は起こったのです。

居眠りによってハンドル操作を誤り、カーブを曲がりきれずに自由を失った車体は運転席側から電柱へ激突。

秀一は即死。
助手席にいた沙樹は、体の傷は軽症で済みましたが、それ以上に深刻な傷を心に負ってしまったのです。

亡くなった秀一は、友梨香にとっては大事な恋人。
彼の死を受け止めきれず、この一言を沙樹へ告げて飛び出していきます。
「・・・沙樹が悪いわけじゃないってわかってるんだけどさ・・・ごめん・・・・・。
・・・今・・・沙樹の顔見れないや・・・!!」と。

それ以来というもの、沙樹は自室に籠もって外には出なくなりました。


友人や両親は彼女を想う気持ちは強いものの、言葉を交わすことさえもままなりません。

自分が同乗していながら秀一の事故死を止めることができなかった自責の念、大切な友人である友梨香から秀一を奪ってしまった事(本当は彼女の責任ではないのですが)、そういったものをひっくるめて外界との接触を恐れる沙樹。


悪夢にさいなまれ続ける沙樹の元へ、ある日死んだはずの秀一が姿を現します。

秀一が命を失ったのが自分のせいだと誤る沙樹に対し、秀一は自分の責任だから思い悩むことは無いと穏やかに諭します。


それでも気持ちの晴れない沙樹。

本心では『こうしたい』とか『こうありたい』という想いを抱いていながらも、不安や恐怖で外の世界への『一歩』を踏み出すことができない沙樹。

そんな彼女に対し秀一は、柔らかく、そして本質を貫くような問いかけをします。

「おまえは、どうしたい?」


そして、自分自身の心へと向き合い、壁に囲まれてひとりきりの悪夢の世界から勇気を出して光あふれる世界へ踏み出す決心をします!!


その頃、沙樹の家の前には研輔と友梨香が。
友梨香の側でも、事故の直後で沙樹にとった態度について後悔の気持ちを抱き続けていたのです。

研輔に促され、沙樹へ電話をかける友梨香。

鳴り続ける電話を前にして思わず怯む沙樹。
ですが、もうそれまでの彼女ではありません。
秀一が残した大切な贈り物を胸に、意を決して電話に出ます!

お互いに胸につかえていた思いを伝え、この苦しい思いで過ごしてきた3ヶ月の時間も一瞬で埋まりました!!

そして電話ではなく窓から直接顔を見せ、秀一のお墓参りへ行く約束もします!


そして部屋を出た彼女を待っていたのは、辛抱強く彼女を見守ってきた父と母。

父親の手には沙樹の好きなケーキが。
いつか3人で食べようと、以前から夫婦の間で話していた事でした。

そして沙樹の家を訪れる研輔と友梨香。

喜ぶ一同の前に現れる秀一。

唯一その姿が見えている沙樹は、言葉ではなく、決意に満ち溢れた晴れがましい表情で潤一へと強くうなづいて応えます!!


照明は徐々に暗くなり、終劇を迎えます・・・。



ってなわけで、誰しも大なり小なり経験した事が有るであろうテーマですね。

秀一くんが事故死する以上には、悪いことは起こりません。
いやぁ~、居眠り運転ってホントコワいですよ!!
俺が過去に事故ったときも、夜勤明けで寝不足だったんですよ。あぁ~、怖い怖い。


小道具(?)で興味を持ったのは舞台に小さな箱椅子のようなものが4つ。

ある時は車の座席、ある時は行き場の無い主人公の周りを囲む壁のような象徴、そんな風にいくつかの役割を果たしています。

今井雅之さんの代表作『WINDS OF GOD』のテーブルと椅子みたいですね。
あの方法は奇跡だと思う!!
あ、テレビで福岡公演やったときのDVD有りますよ~!
見てみたいですか~♪
興味が有る方、声かけてくださいな。海外発送とかはできないけど(笑)

あと、この箱を見た時に、もえぎ色女学院のパフォーマンスを思い出してしまいました(笑)
最近、それを使ったパフォーマンス見てないですねぇ。
『授業のうた』もしばらく聴いてないや。そうそう、この曲ハーモニカで吹けるよ(笑)

・・・って、なんだか話が脱線してきましたね。


照明はプラズマニアやリリカルバレットの公演と比べ、おとなしめです(笑)
あんまりギラギラしてないっスよ。

でも効果的な印象を与える『見せ方』っていうのにはこだわっているようですね。
だって、夢の中と現実のシーンでは、照明の色が違うってんだもん!
当日会場で買った台本を家で読んでみて、初めて知った(笑)



そんじゃあ続いて、役者さんとその役柄について。
個人的な好みが強く反映されるので、書いてる内容が少なくても気にしないでね・・・。


まずは主人公、麻倉沙樹から。

楽しい思い出を作った卒業旅行から一変し、幼馴染みを事故で失うという大きな転換点を迎えた彼女。
自分が同乗していながら事故を防げなかった事に対して自責の念を抱くという展開。
秀一くんも言ってますが、事故が起こったのは彼女の責任じゃないですよね。
「何かできたかもしれないのに」って言われたら、そうなんですけど・・・。

起こってしまった事は、何をどうしてもやり直す事ができないですよね。
どんだけ権力を持っていようと、大金を積もうと、無理なもんは無理ってやつです。

事実と折り合いを付けて受け入れるのにも、個人差や出来事の大きさで『覚悟』の度合いも変わってきます。
3ヶ月で復帰できたし、家族や友人に恵まれていたのも幸いですよね。
まぁ、それまでの彼女の行いがあってこそなので、人生って日頃の行いの積み重ねが大事だと痛感します(笑)
人間関係に一発逆転は無いからね♪


沙樹を演じたのは、寺地ユイさん。『星くずロンリネス』所属。

今回の出演者の中で、一番忙しい役だったのではないでしょうか。だって、喜怒哀楽をかなり広い振り幅で表現しなきゃいけないんだから。

セリフまわしの間や感情表現の演技もなかなか良かったと感じます!
ラストの秀一に向かってうなづくシーンも、しっかりと感動が伝わりました!

また、声は耳に優しい声質でスッと耳に入ってきます。


続いて沙樹の父親、麻倉蒼甫(あさくらそうすけ)。
実直な印象を受けるサラリーマン。
大きなショックを受けた娘を暖かく見守り、同じく娘を心配する妻を支える役柄です。
3人で食べようとしてケーキを買ってくるあたり、口数は多くないけど思いやりが有るタイプ、でしょうかね。


演じるのはヤシンさん。『教文13丁目笑劇一座』所属。

自分は初めてお目にかかります。さっきも書きましたが、『口数は多くないけど家族の事を思いやっている父親』って感じの人柄が伝わる演技でした。
セリフの数は少ない方でしたが、その分「待つしかないだろう」ってセリフとかでも『信じて見守ろう』っていう気持ちが伝わってきたように思います。


さぁ次は沙樹の母親、朝倉桃子(あさくらももこ)。

専業主婦っぽい感じのお母さん。スリッパの絵柄がなぜか妙に気になりました(笑)
夫が娘のために買ってきたケーキが賞味期限を過ぎているのに気づくだけでなく、同じものを買い直しているなんて只者じゃない!
賞味期限を過ぎたほうはお母さんの胃袋に収まったんでしょうか・・・(笑)

あと、「ご飯できてるから、食べちゃいなさい」って言いながら雑誌のページをめくるときの雰囲気が、どっかで見た事有るような気がしたんです。
んで、思い当たったのが『Man-Hall』の森田亜樹さんの役。資料室で調べ物をしているときの動きと同じだ~(笑)
演出家の影響でしょうか?


この役を演じたのは、あっこさん。
落ち着いた感じの声で、たしかに配役ではお母さん役が適していると感じました。
『心配ながらも娘を見守る』という事で、動きの少ない演技でも心配している姿勢が伝わってきたように感じます。
ラストで部屋から出てきた沙樹を抱きしめるシーンが印象的でした!


ほんでもって、お次はニュースキャスター。
事故が起こった状況を伝えてくれる事で、メインの登場人物に不自然な説明セリフを入れなくてもよくなっていますね。

演じたのは有岡康宏さん。
パリッとしたスーツが印象的でした。
ニュースで流れる言葉って、意外に言いにくい言葉が有ったりするんですよね。
この役もまとまった長さのセリフだったので、そういう点でもスゴいですね。


そして今度は真田秀一くん。

事故によってこの世を去った後の沙樹の夢の中に出てくる彼は、沙樹自身が生み出した悪夢の一部なのでしょう。

でも、本当の気持ちに気づかせた時の『善』の存在である彼はどうなのでしょうか?

一つは死してなおこの世に霊魂や残留思念として留まっていて、沙樹にとって『外』の存在なのか。
それとも、沙樹の心の中に生まれた善なる側の『内』の存在なのか。

最後には「そろそろ行かなきゃ」的な展開だったので、まぁ『外』側の存在と考えるほうが妥当なのでしょうね。
でも沙樹にしか見えてないんだから、『内』の存在っつー結論でもアリと言えばアリかも・・・。
まぁ、どっちでも話の本筋には影響しないんだけどね(笑)
まぁ独り言的な。

就職先がNECでプログラマーという事でしたが、勤務先は札幌駅北側のエルプラザになる予定だったんでしょうかね?(笑)


演じた方は大滝健斗さん。『東区市民劇団オニオン座』所属。

穏やかな感じの声で、優しい秀一くんのイメージに合っていると思います。

ただ、自分が車に乗っている経験が有るからなのでしょうが、車に乗っているシーンでは少し違和感を覚えました。

ハンドルを握っているシーンでハンドルの真横から少し下辺りを握っている姿が多かったように感じますが、そこを持って運転してたら疲れると思います。
車を発信するときには周囲の確認やミラーを見て後方確認とかするものですので、個人的にはそれが有った方が良かったのかなぁ、と思います。
あとはアクセル、ブレーキ、クラッチ(発進の時にシフトレバーを前に倒していたのでマニュアル車と判断)の操作をする足の動きも有ればなお良かったと感じます。

まぁ、これも素人目線での話しなので、演劇の分野では『いらないリアクション』だったらそれでいいんです(笑)
だとしたら、戯言だと思って聞き流してくださいね。


はいはい、今度はお友達コーナー。

遠藤友梨香さんです。

仲の良い恋人が事故で亡くなるという大事件に遭遇。
しかも事故が起こる直前に「また明日ねぇ~♪」なんて感じで別れて、それが最後だったんですから現実を受け止めきれずに気が動転するのもわかります。
そういう時に限って「これ言っちゃったらまずいよね」的な事を言っちゃうもんですよね。

事故から3ヶ月の間、沙樹と同様に彼女も苦しみを抱えていた一人です。
意を決して沙樹へ電話をかけ、繋がった時にお互いの心のわだかまりがなくなって万々歳ですよね!
これからの彼女が歩む道も明るい道であると良いですね!!


この役を演じたのが、對尾華夜(つしよかよ)さん。

・・・あれ、ワークショップ生!?
プラズマニアの過去の公演でもバリバリ出演していた彼女がなぜ?
ってなわけで、いろんな人から「なんでワークショップ受けてんの?」って聞かれたみたいです(笑)
でも今回のワークショップを通して「作品と共に成長できた」との事。
イイ女にどんどん磨きをかけていってください!!


さぁ、役柄紹介もこれで最後。

木下研輔くん。

この作品の影の功労者じゃないかと思います。

普段は頼りなさそうな感じですがとっても友達想いで、ハッピーエンドの足がかりになった『友梨香から沙樹への電話』の時にも大きな役割を果たしています。
電話をかける事に躊躇している友梨香に対し、「難しく考えずに」と背中を押してくれました。
彼がいなければ、友梨香はずっと逡巡したままで事態は進展しなかったかもしれませんからねぇ。

・・・ちゃんと卒業、できたんだよなぁ?(笑)


この役を演じたのが、田所竜一(たどころりゅういち)くん。

今回の出演者の中で、最も良い演技をしてくれたと思います!!

まず印象的なのが声。誰よりも、声が通っていたと思います!
さすがは声を出す事のプロですね!!

自分は最前列のまん中に座っていたので問題ないですが、席が後ろの方に座ったら、人によってはセリフを聞き取れない場合もあったかもしれません。
ところが田所くんのセリフは、バッチリ隅まで届いたんじゃないでしょうか。
声の大きさだけでなく、声の質もとっても聴きやすかったです。
しかも発声がはっきりしているので、聴きづらく感じる事は全くありませんでした!

演技も良かったと思います。
卒業旅行の打ち合わせをしている場面では、研輔のセリフって結構多かったんですよね。
その時々の言い回しで、『かったるい感じ』とか『楽しいことを思いついた時のリアクション』とかも役柄の心情やテンションに合わせた演技ができていたんではないでしょうか。
専門的な見地では判断できませんが、観客として観ている分には『こういうノリの人、クラスに一人はいるよね』って感じで、学生時代を思い出しました(笑)

もう半年も前になりますが、彼と個人的に話をした事が有ります。
夢に向かって頑張っている若者の姿ってのは、心を打たれますね!!
常に向上心を持ち続け、新しい分野にチャレンジしていく姿勢に心打たれました!!
帰り道でも「俺も何かに挑戦しよう!」って思ったほどです(笑)

俺がイチオシする役者さんです!!!!

この記事を読んで興味を持たれた方、9月中旬に上演となるリリカル・バレットの次回公演に田所くんも出演しますよ~!!
これを機会に彼の演技を観てみてください!!!!
今ならチケットも早割中!!


えー、実は、自分にとってこの作品に一つ不満が有ります。
不満というか『こうしてくれたらもっと良かったのに!』という願望ですね。

この作品に携わった方々に対して失礼かもしれませんが、観る側の一人としての意見です。

それでは、『妄想劇場』はじまりはじまり~♪


・・・友里香や研輔との再会を果たし、部屋を出て階段を駆け下りる沙樹。
そこにいた母、桃子。言葉を交わすよりも早く、抱き合って喜ぶ二人。
そして何かに導かれるように帰宅した父、蒼甫。

右手に持ったケーキを放り出し、左手で妻を、右手で娘を、愛する家族を強く抱きしめる!!

ハッとして我に返り、おそるおそるケーキの箱を開けると、そこには原型を想像する事も困難なほどに変わり果てた姿のケーキが・・・。

二人に冗談交じりで責められながらも、3ヶ月ぶりの『家族の再会』に男泣きする蒼甫!!


・・・みたいなのがいーなぁ(笑)


実際に演じられた状態は、左手を妻の背中に回して抱くのですが、右手はケーキを持ち続けてたんです。

本当に心から喜んだときの人間の心や行動って、理性のメーターを振り切って本能的な行動をするもんじゃないかと思うんです。
それに照らし合わせれば、何をおいても両手で抱擁したくなるのが人の情じゃないかと。そりゃ鞄だろうがケーキだろうが放り投げて全力でハグするだろう、と(笑)

一人、帰り道に思ったわけですよ。


おかげさまで、楽しい時間を過ごすことが出来ました!
演劇をバリバリやってる人達のお芝居はもちろん面白いですが、ワークショップ公演というのも面白い見方ができる絶好のチャンスだと思います。

今後も様々な趣向のお芝居を診て観たいと思う、今日この頃でした!!


最後に一つ。

スーツを着て登場してきた人たち、三つボタンスーツで一番下のボタンは外した方がいいぜ!!!!

ではでは。
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プロフィール

ケンタ

Author:ケンタ
おいしい食べ物への好奇心が人一倍(一説には3倍)の男です。
自分が美味しいものを見つけるのが嬉しいのはもちろんですが、それを他の人に教えて喜んでもらえる事がより嬉しいです。
まだまだ知らない美味しい物を探しまくります!

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